ももと空港〜生後451日
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
2016年12月25日日曜日 もも1歳2ヶ月14日
この年の11月頃から、少しずつあるくようになった、もも。そんなももと、妻と、僕の3人で大阪空港に行った。ももに、飛行機を見せてやりに。
空港の屋上デッキ近くのイタリアンレストランで3人で食事をした後、ももと、デッキで遊んだ。
ももは、デッキの植栽を触ったり、引き抜こうとしたり、勝手にトコトコ歩き回ったり、楽しそうだった。
初冬の快晴の日曜日。ももは、歩くために初めて履かせた、靴下にゴム底がついたような、小さな靴で木の板で覆われた、空港のデッキをトコトコ、ヨタヨタ。
まだ歩き始めだったので、こけたりしないかいつも近くで見守りながら、歩き回るその姿を見て僕も妻も笑った。
あっという間に過ぎた、いつもの日曜日。朝起きて、どこに行こうかと話し、ドライブとランチを兼ねて行った空港での一日。
特別なことはない普通の一日なのに、思い返すと、映像だけでなく、光の様子、空気、音、そして、ももを見ていた時の気持ちが甦る。
いつか、このブログを、ももが見て、この日があったことを知ることが、その日のももにとって幸せなことでありますように。
もも。何気ない一日、特別ではない瞬間が、かけがえのないものだと、お父さんもお母さんも、ももと一緒に暮らしながら、学んで行ったんだよ。