50歳パパと娘の阪神間すみっこ暮らし

50歳で二度目のパパ。阪神間のすみっこで家族3人で暮らしています。

2021年6月27日~(生後2096日)コロナ後の社会・世界(草食動物の暮らし方)

2021年6月27日 日曜日

ももが生まれてから、5年と8ヶ月と26日

 

いろいろあるけどスクスク育ってくれている。

今も僕の横で、Amazon Primeを見ながら、工作をして遊んでいる。

いわゆるコロナ禍から一年以上。今、ワクチン接種とオリンピックの賛否で持ち切り。

2011年3月11日。あの日、僕はある自治体の議員だった。知人と議会応接室で話をしていた時、なんとなく頭が揺れているようなふわふわした感覚がした。

話をしていた知人が、「これ大きな地震が遠くで起こっているんちゃうか?」と言った。すぐに議会棟から出ると、同じように複数の職員や市民が外を見て空を眺めた。

テレビをつけると「大地震です。津波に注意を」

最初は5-6mくらいの予報が、次第に「巨大津波に注意」に変わった。

そして原発報道。刻々と緊迫しているのがわかった。夜、議員になるまで勤めていた会社のスタッフと会食。その時に「これから世の中変わりますね」と話した。

コロナ禍、政治、トランプ大統領の退任と分断、中国の香港での言論統制、そしてコロナ全体主義とでも言うのか、独特の抑圧感と、財政規律など放棄した一過性の政策の連発。30兆円という途方もない予備費

コロナはいずれ過ぎ去る。

しかし、コロナ後、財政負担だけでなく、どこか狂った世界の歯車が、私に、そして子どもに押し寄せるはず。

以前、社会人になった私は、いわゆる日本を代表する大企業で働いていた。みな優秀で良い人たちだった。その企業は労務対策に熱心だった。若い総合職スタッフは組合活動(いわゆる会社側)に熱心に取り組み、組合幹部はいずれ経営の中枢を担った。

みな良い人だったが、少しでも会社やその企業内の常識に疑問を持つことは許されず、疑問を持ったり、労務等の活動に熱心でない人たちは、微妙に外されていった。疑問を持つことへの禁止も、外され方もとても微妙だった。表向きはわからないし、そんな制限も何もないと言える雰囲気なのに、多分、本当は、みなわかっていたと思う。

すでにはじまった、疑問や全体に反する動きに許容する余裕を失った風潮。その「微妙な」風潮に合わせながら、僕は、ももと日々を過ごしている。

池澤夏樹の「スティルライフ」の一章。

・・・警戒するよりも、目立たない方が大切なのさ。(中略)普通にして、周囲の流れに逆らわない。

・・・これは草食動物の暮らし方なんだ。(中略)なるべく周囲に溶け込む。急激な行動で人目を引かない。肉食動物と対峙するような事態は絶対に避ける。つまり、はぐれ者の、一匹だけの草食動物さ。

 

大切に毎日を過ごそう。

笑顔を大切に、ももと家族と一緒に、周囲に溶け込み、すみっこで暮らす。

安心しきらない。何かあれば、さっと逃げる。そのための警戒は怠らない。

未来に希望をいだきながら、異音や風の動きには敏感に暮らそう。

ももの、未来が、幸せでありますように。

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すみっこ暮らし~まちの眺め(春)