50歳パパと娘の阪神間すみっこ暮らし

50歳で二度目のパパ。阪神間のすみっこで家族3人で暮らしています。

びっくらぽん・くら寿司と僕の葛藤〜生後2113日

今週のお題「寿司」

2021年7月14日水曜日 もも5歳9ヶ月13日

 

ももは「味覚」が大人びている。

おそらく3歳までにはコーヒーを自然に飲むようになった。もちろんブラック無糖で。アイスコーヒーなどは、ブラック無糖でゴクゴク飲む。コーヒーゼリーも、もちろんシロップはかけない。なかなかのハードボイルドぶりだ。カフェイン取りすぎないよう、気をつけて止めないと僕たちと同じくらい飲む。

生姜も大好き。もちろん、ナマの生姜をスライスしたもの。ポリポリ食べて「美味しいー」と満足そう。イカの塩辛は大好き。メザシや丸干しは、頭から丸かじり。程よい苦味こそツウならではの楽しみ方。

圧巻は、梅干し。テレビアニメのプリチケだか、プリチャンだかに出てくるアイドルの一人が梅干し好きで、そのアイドルが梅干しを「レッドフラッシュ」と言ってバクバク食べるのだが、ももも放って置くといくつでも食べかねない。塩分が高いのが、ツウの好み。ハチミツ配合のものより、義母が漬けた見るからに塩辛そうな、しょっぱそうな梅干しが大好き。一粒あげると、タネがピカピカになりかねないくらい食べ尽くす。

そんなももは、お寿司も大好き。イクラ、ウニには目がない。一度、母がご馳走してくれると言うので、京都のお寿司屋に行った時、ウニ、イクラ、ウニ、イクラと、まるで親切な富豪に「なんでも食べて良いよ」言われた貧しい子どものように、あるいは北海道物産展の応援団のように、連呼して頼むので、実母とは言え、身が縮む思いだった。

そんな連呼娘は、怖くて気取った寿司屋に連れて行けない。だから、家族で寿司を食べる時は「くら寿司」に。

塩分、コレステロールが怖いので、イクラ、ウニはある程度で控えさせるが、お勘定的にはどーぞどーぞという感じ。しかも、くら寿司は、気取った店にはない、フライドポテトも、海老天握りもある。さらに、何より、ももが大好きなのは「びっくらぽん」。

寿司を食べた後の皿を投入すると、5枚ごとにモニターにキャラクターが登場してクジが行われる。当たると、イルミネーションがフラッシュし、天井から伸びたレールから、ガチャガチャの玉がテーブルにやってくる。

家族3人で行くと、せいぜい25皿くらい。なので5回しか「びっくらぽん」を楽しめない。

しかし、くら寿司には200円のネタもあり、これだと2枚皿がゲット出来る。食事の前半は、好きに食べるが、後半は、ももと、妻の食べる量を見ながら、5枚になりやすいように調整して食べる。例えば、手元にある皿が一枚、ももと妻が一皿ずつ注文したら、僕が200円のネタ(皿2枚)頼んで、5枚にしてびっくらぽんを一回やると言う具合。

往々にして起こるのが、妻が一皿頼むだろうと見込んで、僕が200円ネタ頼むと、妻が「私、茶碗蒸しにする」と言って無情にタッチパネル操作すること。内心「そこは、寿司やろ。皿のない茶碗蒸し頼んでどうするねん。何のために僕が、びっくらぽんのために、自ら犠牲にして、皿の枚数調整してると思ってんねん。」とイラッとするが、妻には言わずにぐっと抑える。

僕の陰ながらの努力で、7回くらい、びっくらぽんが出来るようになったが、一回以上、当たったことがない。僕がいくら努力しても大人2人、子どもひとりでは35皿が限界。これ以上回せない。ひとテーブル一回しか当たらないように、調整されているのか。悔しくて、パチンコ屋に徘徊するゴト師のように、強力な電磁波でも放ってやりたくなる。

かくして、以前は3人で3000円台前半の支払いだったのが、最近は5000円近く払うことが多くなって来た。びっくらぽんの景品は、どう見てもしょぼい。原価はおそらく10円くらいだろう。びっくらぽんに子ども以上に熱くなる50代後半の僕を、びっくらぽんを担当したマーケティングスタッフがいれば、ほくそ笑むに違いない。

僕の葛藤をよそに、ももは「ガリーっ」と言いながら、〆のガリをポリポリ食べて満足そう。

ところで、もも。ももはお酒飲めそうだけど、控えめにね。

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